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独断と偏見で選ぶ見ておくべきデヴィッド・フィンチャーの映画 5 選

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最新作の "Gone Girl" も面白そうだけどここらで過去作を振り返ったって良いじゃない。

 

フィンチャーの魅力も人それぞれで色々あると思うんだけど、にくみそ (@29350chan) は、黒を主体にした映像が特徴的で、不道徳な内容をエンタメに昇華しているところが愛されているんだと思うんだ。よし、早速だけど振り返ろうと思うよ。今回は 5 つにまとめたんだ。

 

5. ドラゴン・タトゥーの女

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ミレニアムを原作とした映画。フィンチャーが監督をしたハリウッド版は 11 年に公開されたんだ。音楽に NIN のレズナーが参加してるあたりからちょっとアレな感じのスタイリッシュが感じ取れると思うんだけど、それでもやっぱりエンディングの展開が良かったよ。もうちょっと単純に辻褄合わせても良かったのに、とつい思ってしまったよ。

案外カップルで見るのにも適しているかも知れないね。

 

4. ファイト・クラブ 

99 年公開。暴力や皮肉。シュワちゃんやスタローンが重火器を振り回すのとはまた違う方向だけど、男子が好きそうな物が大体詰まっているんだ。タイラーの恰好良さばかりが取り上げられるけどタイラーと同じくらい主人公に憧れている人も多いと思っているよ。

どのフィンチャー作品にも大体言えるけど、この作品も最後のどんでん返しがカタルシスに繋がっているんだ。それでもファイト・クラブは仕掛けを知った後でも尚楽しめると思うよ。今から見るなら Blu-Ray 版がオススメなんだ。規制でカットされていたサブリミナルカットも復活しているよ。

 

3. ソーシャル・ネットワーク

10 年公開。"Facebook" の創設が題材になっているよ。サクセスストーリー的なノリはほとんどなくて結構グズグズな話が描かれているんだ。日本版だったら "mixi" が題材で公開時間 90 分の内 30 分は「何で足跡機能消したんだ!一体誰がやった!」ってやっているような感じかも知れない。

普通に Facebook とその創設者の沿革として見るのも良いけど、ここは腐女子向けのポイントが多い友情映画としても見て欲しいんだ。そういう嗅覚が弱いあたり腐女子の未来が心配だよ。

 

2. セブン

セブン [Blu-ray]

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95 年公開。「フィンチャーって言ったらこれだろ!」って人が多いと思うんだ。にくみそも好きだよ。"エイリアン 3" でコケた後これが当たって本当に良かったと思うよ。これが無かったら多分もう映画撮れなかったかも知れないよね。

大体敵役って空気が読めないんだけど、セブンの面白さは敵役が空気が読めるところに尽きると思うんだ。勿論異常者だし身近にいたら絶対関わりたくないんだけど、このポイントに限っては並大抵の人間が到達出来ないレヴェルだよ。コントラストの強い映像も良いし、度々監督とタッグを組むブラピも良いけどやっぱり悪役が良いと思うんだ。

 

1. ゾディアック

ゾディアック ディレクターズカット [Blu-ray]

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07 年公開。実在の未解決事件がモデルになっているんだ。ミステリというより人間ドラマが描かれた地味な映画なんだ。なので、一人で見るならこれなんだけど誰かと見るような時には違う作品を選ぶかな。

立場が異なる男達が容疑者を追う話だよ。娯楽作品だと手を取り合って犯人を捕まえるか、そこまでいかなくとも決戦ぐらいはあると思うんだけど、この映画だとなかなか上手くいかないんだよね。一般的に「学生時代には柔道に打ち込んでました!」とか熱中する事は美徳な扱いなんだけど、そういう事を思いながら見てると良い感じなんだ。

たまんねえ。

 

まとめ

1. ゾディアック

2. セブン

3. ソーシャル・ネットワーク

4. ファイト・クラブ

5. ドラゴン・タトゥーの女

 

こんな感じだよ。こう並べてみてもそうなんだけど、すんなりハッピーエンドにならないというのも監督の特徴みたいだね。そしてそういう作品が好きなにくみその根っからの陰気な性格も滲み出てしまったようだね。よし、枕を濡らそう。

 

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