にくみそちゃん的もののけ観。
97 年に劇場公開されたスタジオジブリの傑作だ。もののけ姫のキャッチコピーが「生きろ。」で、同時期に公開されていた劇場版エヴァが Death 編だったり駿と庵野のあれこれでよく無駄に対比に使われていたような気がする。両方とも「アニメって子供向けでしょ」みたいな概念を破るようなテーマ性だったしね。
で、このもののけ姫なんだけど、ざっくり言うと自然と人間の衝突が描かれる。自然の中で育ったキャラや人同士の争いなどの細かいところや日本における死生観や民俗学なんかもぼやぼやーっと描かれるけど、ざっくり言うとそんな感じ。
ただこのアングルってもうジブリやってるんだよ。84 年劇場公開の"風の谷のナウシカ"。
これも自然界と人間社会がテーマになっていて、キャラクタの配置も似ている。
と、なれば、何かしらの接点を探したくなるのがファン心理じゃないですか。そう思って結構探したんだけど、もののけに出て来るシシ神の泉のところにナウシカに出て来るヘビケラのミニチュアみたいなのが飛んでるぐらいで全然かすらない。
なので、多分これ同じ星の違う時代の話だという結論に軟着陸。それぞれの思惑を子孫や一族が受け継ぎ、気が遠くなるほどの時を経てまた繰り返してしまうというとてもトラジックな作品群だったのだ。きっとそうだ。いや、そうに違いない。ちょっと図にしてまとめた。
こう。もうあれだから。これジョジョ込みだから。